Junichi Kato

Junichi Kato

Junichi Kato

ChatWork Inc.

2014年7月ChatWork入社/テックリードとして、次世代チャットワーク開発に従事。業界歴25年、小学四年生で初めてプログラムを組む。FA系、オープン系、ウェブ系など様々の現場を経験。大手Web企業において、Scalaやドメイン駆動設計を採用した大規模な基盤系システムの開発に従事していた。

リアクティブシステムの鼓動 (Scala/Akka)

システムの非機能要件は以前より高い要求を求められる傾向にあります。
たとえば、
– より多くのコアを使うには?
– より短い応答時間にするには?
– 限りなく0時間に近いダウンタイムにするには?
– ペタ規模のデータを扱うには?
などと考える機会が増えたと思います。
このような背景で登場したコンセプトが、”レスポンスが速い・障害に強い・負荷に応じてスケールする” 特徴を持つリアクティブシステム(リアクティブプログラミングのことではありません)です。最近注目されているので、言葉だけは耳にしたことがあるのではないでしょうか。クラウドやビッグデータ基盤の進化に合わせてアプリケーション設計の考え方も転換する時期だから注目されているのかもしれません。しかしながら、リアクティブシステムは登場してまだ間もないので、今後に備えてその鼓動を感じてもらえるセッションにしたいと思います。
そして、このリアクティブシステムの定義はリアクティブ宣言に定められていますが、そのFirst AuthorはLightbend社のCTO Jonas Bonér氏です。Lightbend社はScalaやAkkaにコミットしている会社です。ということで、紹介するコードはScala/Akka前提になります:P Scala vs Java8などの言語比較だけではなく、求められるシステム要件から言語やフレームワークの選定を考えたい方にはおすすめのセッションだと思います。